6月6日 豚キムチフラッシュ

腹も減っていないのに豚キムチを作り始めたり、眠くもないのに寝たり、やらなくてもいいことばっかりしてしまうのに、ため込んだカップ麺は消費しないし、寝ないといけないのに寝ないし、やった方がいいことはしないのである。

だからといってわがまま(やりたいと思っていること以外やりたくないという態度と定義する)というわけでもなく、寝ないときも眠たいとは思っているし、課題などもさっさと済ましてしまいたいと思っているし、ブログも書きたいし、小説なんかも書いてみたいし、動画の編集とかできるようになりたいし、絵柄に違和感がなく、思ったことを視覚的に伝えられる程度の画力も手に入れたいし、洗濯もしたいしふろにも入りたいし、部屋の掃除もして、配線もきれいにして、本も読んで、感想も書いて...…というように、義務も欲求も横並びであって、不思議な力が働いて、どうにもやりたいことすらできないのである。

やりたいことが無数にあって、その中でできるだけたくさんのことをしようと思えば、それほど時間もかけずに消費できるものもたくさんあるし、一日に複数のタスクをこなせるだけの時間もあるのだけど、私の体は合理的な成分で構成されておらず、ゲーム配信を見たいとか、ウィキペディアを見たいとか、緊急性のないうえにそんなにやりたいわけでもなく、終わりも決まっていないようなことを、ただ惰性でできるという点のみで選択して、ぼんやりとした「快」を得るだけで別に満足できるわけでもなく、当たり前に想像できるような大きな喜びを捨てながら生きている。

豚キムチみたいに、衝動的な行動がたまにあって、その衝動がもっとずっとやりたかったことに刺さってくれるといいのだけど、こればっかりはランダムで、新しいことへの挑戦を引く確率は、どうやら非常に低く設定されているらしかった。