6月7日 質問箱


血液型の性格診断とか、b型はマイペースっていう論文があった方が驚くぐらい全然信じてなくて、調べるまでもなくでまかせだという風に思いながら生きてきたし、これからも信じる予定はない。

もちろん飲み会とかでそういう話になれば愛想よくそれっぽい対応をするけども、言い始めた人を腹の底ではバカにするし、頭の中では「血液型占いしてくるやつ」のフォルダに入れて、付き合い方を考える。

そうはいってもそういうこと書いてる雑誌とかが実際にあるし、そういうの信じてしまう人がいるということは理解できるし、誰しも持っている性質を使うので話の種にしやすいだろうし、別に信じていようがいまいが盛り上げるにはちょうどいいと思って使ってみるのも無理はないと思うわけで、バカにはしてもそれだけで嫌いになったりはしないのだけど、問題なのは自分で考えた性格診断をしてくるやつで、もっというと上記ツイートのようなそもそも論理が破綻してるようなのを作ってくるバカ丸出しのやつである。

「AB型って変な人多いっていうよね」「O型ってMらしい......」とか、どこかで聞いたのだけど、みたいな態度でいてくれればいいし、作るにしてもちょっとぐらい信ぴょう性ある風に言えばいいのに、作っているうちにネタが尽きて困って、分類なのに「誰よりも」とか特定の人みたいないい方したり、B型でもO型でも似たようなこと言ってしまったり、かといってその破綻を笑わせようとするでもなく、何が何だかわかんないことを言ってくるやつがいるのである。

毎日無数の質問が、なんだかキリのいい時間に届いているので、何らかの形で自動的に各ユーザーに送られてくる質問なのであると思われるのだが、


この調子で無数の怪文書が送られてきて、そもそもそんな風に世界を分けたことがないぞ、というような「どっち派質問」とか、箇条書きの形式で10連発とかぶち上げたせいで最後の方失速してしまっているものとかで受付ボックスがあふれてしまい、なかなか答える気にもならないのであった。

中学生の頃のLINEのタイムラインを思い出して、きっとこれも中高生向けのサービスなのだろうなとか、まあこういうのやってたことを思い出して後で顔が熱くなるのも人生かもなとか、落ち着くためにいろいろ考えたのだけど、今思えば中学生のころからこういうアンケートみたいなのが大嫌いで、というよりむしろこんな書き方をしてしまう人がいることにドン引きしていたこととか余計なことも一緒に思い出し、子供が書くにしてももっと情報を整理できるだろ、本当にそんなものを書かなくてはならんかったのか、と、思考はどんどん良くない方へと傾いていく。

もはや血液型などどうでもよく、何を聞くかではなくどう聞くかだ、ということについて考え始めた私は、質問箱をのぞき込み、見ていてしっくりこない文章を拾い上げ、文意が通るように添削をするのだが、数個目にあたった文章を見て、何がどうなったらこんなことを聞こうと思い、こんな風に書こうと思うのかと、脳が完全にフリーズしたのち、自分のやっていることの無意味さとか、こんなものにイライラしていることのしょうもなさとかを思い、途端にまぶたが重くなるのだった。